【スッキリ暮らす】収納づくりもコストを左右する大切な要因
ベルズハウジングの鈴木杏奈です。
山を見ると3分の2ほど赤や
黄色に色づいき始めています。
これから紅葉が進み、イチョウや
モミジなどが楽しめますね。
本格的な冬に入る前に、今しか
見ることのできない風景を楽しみたいものですね!
さて、今日の【スッキリ暮らす】のテーマは、
「収納づくりもコストを左右する大きな要因」です。
前回お伝えさせていただいたように、
家は出来るだけミニマムにつくる
ようにすべきです。
その最も大きな理由は、
もちろん『コスト』なのですが、
今回お伝えさせていただく『収納』もまた
いたずらにコストを押し上げてしまう
大きな要因となります。
"家を建てるなら、収納はたくさんつくりたい・・"
家を建てる誰もが、間違いなく
このようにお考えになるでしょう。
今暮らしているアパートの収納では、
全てがおさまりきらず、
部屋に溢れてしまっているでしょうしね・・・
そして、予算が許す限り
出来るだけ多くの収納を
つくりたいとお考えになります。
✔️家づくりの落とし穴
しかし、いざプランが出来上がってみると、
"あれっ?これだけじゃ足りないんじゃないか?"
と感じてしまいます。
これは、収納の量を、
『床面積』で判断してしまっている
からなのですが、プリントアウト
された間取図をずっと眺めるということは、
イコールひたすら上から家を眺めるという
ことであるため、どうしても床の広さだけで
収納の多い少ないを判断してしまうんですよね。
そして、どんどん収納の分量を
増やしていってしまいます。
結果、『床面積』がどんどん大きくなり、
それに連動して家のコストが
膨れ上がっていってしまう・・・
というわけです。
✔️収納の正しい考え方
このように、収納を『床面積』で
判断してしまうと、それに連動して
コストが上がってしまうことになるのですが、
しかし、それに比例して、より多くのモノが
置けるようになるわけではありません。
ましてや、動線をより短くし利便性を
高めるために、『通り抜け動線』に
される方がいらっしゃいますが、
通り抜けることが出来るということは、
イコール『廊下』がそこに出来るということであり、
そのスペースを収納として使えなくなるため、
床面積とコストは増えたものの、
収納量は増えないどころか減ってしまう・・・
なんてことになってしまうんですよね。
では、どうすればいいのか?
ということになりますが、
この答えは至って簡単で、
収納は『壁面積』で考えるということです。
つまり、いかに壁を上手く使ったか?
ということが収納量を大きく左右する
要因となるわけですね。
例えば、一般的に天井高は
2m40cmありますが、この高さの中に、
棚板を2枚しかつけないのと5枚つけたのでは、
単純に置ける場所が2倍違ってくることになります。
2枚の場合、3段の収納になるのに対し、
5枚の場合、6段の収納になるからです。
また、リビングダイニングキッチンの
周辺に置くものは、細々したモノ
ばかりだと思いますが、これらを
管理しやすくしようと思えば、
奥行きの深い収納をつくるより、
奥行きが浅い収納をつくるようにすべきです。
そして、奥行きを半分にし、
横幅を2倍にすれば、
全く同じ床面積のまま、
つまりコストは全く同じのままで
収納量を4倍にまで増やすことが出来る
というわけなんですよね。
また、そもそも家の壁の量を
多くすることも大切です。
つまり、必要がない窓はなくすように
すべきである、ということです。
家の壁が多くなれば、収納として
利用出来る壁が増えます。
また、それだけじゃなく、
壁が多くなった分、耐震性も高くなるし、
窓よりも壁が増えた分、断熱性も
気密性も高くなります。
このように壁を上手く使うことを前提とした
収納づくりをすることが出来れば、
家のコストを上げることなく、
収納がたっぷりあるお家をつくることが
出来るだけじゃなく、耐震性にも
省エネ性にも優れたお家を
つくることが出来るようになります。
ということで、
間取図をずっと眺めて、
無駄に床面積を増やしてしまわないように
気を付けていただければと思います。
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