家事動線、本当にそれでいいんですか?
連日の暑さで体が疲れてきてはいないでしょうか?
夏バテを予防するために最も大切なのは、
規則正しい生活。
食事はしっかりと、栄養のバランスを
考えて食べることも大切です。
疲れやすいこの暑い時期に、ゆっくり
ぬるめのお湯に浸かったり、
フットバス(足湯)もリフレッシュ
できていいですね!
長い一日、そんな自分をいたわるための
時間をつくって、体と心のケアを心がけて
みてはいかがでしょうか。
さて、今回の【 家事動線、本当にそれでいいんですか? 】についてです。
家事と育児に加えて、
仕事もされている奥様であれば、
少しでも家事の負担を和らげたい・・
という気持ちをお持ちだと思います。
そして、家づくりをする上では、
この家事にかかる負担を少しでも
和らげるために、間取りや仕上げに
工夫を凝らしていくのもまた、
住宅会社が担うべき大切な役割です。
しかし、それを実現するためには、
お施主様となるあなたに、
理解しておいていただきたいコトが
いくつかあります。
多くの方が、間取りを考える上で
必ずと言っていいほど、
ある1つの固定概念に縛られてしまっています。
"部屋は日当たりが良い方に配置する"
というセオリーです。
周辺環境や形といった土地が持つ条件に
関係なく、このセオリーに従って
家づくりを進めてしまった場合、
日当たりの良し悪しに関係なく、
なにかしらの問題や悩みを抱えることに
なるし、家事動線という点においてもまた、
余計に手間がかかる間取りをつくりあげてしまうんですよね・・・
【 最短の動線のはずが・・・ 】
家事動線をよくするために、
"キッチンと洗面脱衣室を近くに配置して欲しい"
というご要望を多くの方がお持ちだと思います。
しかし、そのもう一歩先を見つめてみると、
洗面脱衣室から洗濯干場までの距離は、
決して近いというわけじゃないお家が
ほとんどではないでしょうか?
もし、2階にある寝室のベランダまで
干しに行かないといけないとしたら、
おそらく最長の家事動線となっているのでは
ないでしょうか?
この原因は、先程お伝えさせていただいた
"部屋は日当たりが良い方に配置する"
という固定概念に縛られてしまっていることあります。
全ての部屋を日当たりが良い方向に
配置しようとすると、水回りは必然的に
日当たりが悪い方向に配置せざるを得なくなります。
でも、洗濯物を干す場所は、日当たりが良い場所がいい・・
となると必然的に、
洗濯物を干しに行く動線が長くなって
しまうというわけですね。
一番北から一番南まで移動しないと
いけないわけですからね。
しかも、日当たりを考慮すると
2階の方がよく当たるので、
さらに階段まで上って干しに行くようになる・・・
毎日毎日・・・
今はまだ若いからなんとも思わないかもしれません。
しかし、20年後、30年後はどうでしょうか?
足腰が弱ったり、悪くなってしまったとしたらどうでしょうか?
また、ヒートショックを最も起こしやすい場所は、
お風呂や洗面脱衣なんですが、
必ずと言っていいほど、一番寒くなる北側に
それらを配置するというのも、
考えてみるとおかしいことだとは思いませんか?
【 寝室や子供部屋ってずっと日が当たっている必要ある? 】
想像してみてください・・
あなたは一体何時に寝室に寝るために行きますか?
一体何時に起きていますか?
一日のうち、寝る時間以外、
どれだけの時間を寝室で過ごしますか?
想像してみてください・・
あなたのお子さんは、
一体どれくらい自分の部屋を使っていますか?
もし、自分の部屋で寝ているとしたら、
一体何時に寝に行って、何時に起きていますか?
思春期が来て、もし部屋で勉強するようになった時、
直射日光が一日中入る続ける部屋で、
集中して勉強出来るでしょうか?
ですよね?
これらの部屋は、決して一日中、
日が当たっている必要なんてないですよね?
一日を通して明るくさえあってくれれば
それでいいですよね?
であれば、日中も洗濯物を干しておくことが
出来る洗面脱衣室が日当たりがいい方が、
ずっと合理的だと思いませんか?
花粉症に苦しむ方であればなおのことですよね?
この間取りの工夫が出来れば洗濯物を
干しに行く家事動線も、ずいぶんと短く
実現するコトが出来ます。
そして、家事の手間をずいぶんと
カットすることが出来ます。
洗濯作業は、同じフロアで全てが
完結出来れば、すいぶんと手間が楽になります。
とはいえ、その工夫を間違えてしまうと、
それはそれで別の問題が発生してしまいます。
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