家を建てるなら知っておきたい「柱の種類」

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以前のブログで「紫陽花を楽しむ」という
テーマで書きましたが、事務所の入口にも
紫陽花を飾ってみました。

ちょこんとお花があるだけでも、
気分が上がりますね!

ご来社お待ちしております。



さて、今回のテーマは、
【 家を建てるなら知っておきたい、柱の種類 】についてです。
 


●柱には、無垢材と集成材がある

柱には、無垢材集成材があります。
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無垢材とは、合板や集成材(後述)
ではなく、使用する形状で丸太から
切り出した木材のことです。

無垢には芯持ち材と芯去り材とがあり、
中心をとったものと、
中心を避けたものがあります。

割れやひびなどが入りやすいのですが、
天然木本来の風合いを持ち、
室内の湿度を調整する働きもあります。

接着剤を用いてないこともメリットの1つです。

写真の柱に割れが生じているのは、
柱のひびが四方八方に広がるのを防ぐために
古くから施されてきた「背割り」という技法で、
無垢材ならではの処置です。
 


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一方、集成材とは、厚さ25~50mmの
木材の板を層状に接着して
ブロック材にしたものです。

任意の大きさにすることが可能で、
アーチなど湾曲した形状にもできます。

節・割れなどがなく、乾燥済みのため、
白アリにも強く、狂いも少ないのがメリットです。
 


●無垢材を使う際のポイント

無垢材は、天然素材ゆえに、
完全に乾かすのが難しいといわれます。

完全に乾いていないと、強度の面でも
集成材に劣りますし、白アリに対する
心配も出てきます。

しかし、特別な方法で完全に乾燥させた
無垢材は、集成材よりも強く、
接着剤を用いていないので
健康面でも安心できます。

見せるための柱や梁にしたい、
天然素材を使いたい、など、
無垢材を構造(柱)に用いるのであれば、
質にも十分にこだわりたいですね。
 


●近年、集成材が普及した理由とは?

集成材の長所は、バラつきの少ない
安定した強さと品質を保証できるところです。

無垢材は変形して柱が歪んでしまい、
ビニルクロスに裂け目できてしまうことがあります。

それを防ぐために、内壁全体に胴縁(どうぶち)
を施工する必要があります。

昔は柱も歪むのは当たり前でしたが、
軽量鉄骨住宅の普及で、それが許されなく
なってきたのです。


集成材は歪みが相殺されるように
張り合わされており、また、強度低下
となる欠点部分を取り除いています。

欠点は接着剤を用いているところですが、
最近は接着剤でもより安全な
イソシアネート系の接着剤が
普及してきています。

接着剤の耐久性について問題視する
意見もありますが、集成材が普及して20年、
集成材の柱がバラバラになって家が倒れた、
などという話は全く聞きません。

無垢にも集成材にもピンからキリまで
様々なものがあるので、一概に
どちらがよいとは比較できない部分も
ありますが、集成材は近年の建物の洋風化、
大型化に従って、(実は皇居でも)
様々なところで用いられているのです。
 


●まとめ

例えば、一般的な建売のローコストビルダーでは、
無垢の柱を用いていることがあります。

建売の家では、扉の立て付けのトラブルが
起こりやすいようです。

原因は、乾燥が不十分な質の悪い無垢の
柱によるものかもしれません。

集成材を梁などに用いると、
見た目で無垢に劣ります。
接着剤の影響も気になります。

無垢材も、集成材も、よく乾燥させた
質の良いものを適材適所で用いることで、
それぞれのよさがひきだされるのでは
ないでしょうか。

 


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