地震に強い構造2
今朝は雪が降り、また冬に逆戻りですね。
今シーズン最後の雪になるかもしれないので、
我が家の子供たちは朝登園する前に
しっかり雪遊びをしていきました。
子供はいくら寒くても元気いっぱいですね!
大人の方が先にギブアップしてしまいます(笑)
東京でも桜が咲き、山形も少しずつ春に近づいています。
楽しみに待ちたいですね!
今回のテーマは、
【 地震に強い構造 2 】についてです。
前回のブログで、「地震に強い構造」の家
ということで、「耐震構造」、「制震構造」
、「免震構造」の大まかな特徴をお伝えしました。
今回は、そのブログをご覧になった、
多くの方からお問い合わせをいただいた、
この3種類の構造のメリットとデメリット
について書かせていただきます。
それぞれの工法のメリットとデメリットを
まとめて整理してみましょう。
1.耐震構造(工法)のメリットとデメリット
耐震構造(工法)については、日本の
建築基準法などの法令にも定められており、
最も一般的です。
<耐震工法のメリット>
・「耐震」「制震」「免震」3種の中では
最もコストが安い(数十万円)
・現在の建築基準法に則って建てれば、
そもそも耐震構造の住宅である
・激しい地震でも建物を倒壊から守れる
・台風の強風程度ではほとんど揺れを感じない
・地下室などの設置も可能
<耐震工法のデメリット>
・地震の揺れがダイレクトに伝わるため、
激しく揺れる
・建物の上部ほど揺れが激しい
・建物内部にある家具などの損傷は
避けられず、家具の転倒などによる
二次被害のリスクがある
・建物は頑丈だが、繰り返しの揺れや
何度も地震が起きた際には倒壊の
可能性も増す
・大きな震災があった後はメンテナンス
費用にコストがかかる
現在建てる家は、耐震基準に従っているため、
すべての家が耐震住宅です。ただし、
建築基準法は、耐震等級1であるため、
もっと地震に強い家を建てたいという
場合には、コストが上がりますが、
耐震等級2や3にする必要があります。
また、耐震住宅は、住宅自体は揺れるため、
建物内部の損傷に注意しなければならず、
家具を固定するなど、家の中の防災について
工夫が必要です。
2.免震構造(工法)のメリットとデメリット
現在最も優れた工法と言われている、
免震構造(工法)です。
<免震工法のメリット>
・地震がきても建物がほとんど揺れない
・建物内部の損傷まで防ぐことができ、
家具の転倒などによる二次被害を
防ぐことができる
<免震工法のデメリット>
・地震が起きた場合、免震装置が建物ごと
揺れるため、隣に空き地が必要である
・耐震、制震工法に比べてコストが高い(数百万円)
・定期的なメンテナンスが必要
・免震装置事建物が揺れるため、
多少の揺れは感じる場合がある
・まだ歴史が浅い(技術面や耐用年数
について疑問視する声も)
・地震には有効だが、強風や暴風による
揺れには効果が少ない
・免震装置を設置する分、一階の床が
地面よりも高くなる
・地面の上に免震装置を設置するので、
地下室は作れない
免震工法は、建築時の制約が多いものの、
建物内部の損傷が少なく済むため、
家財道具を守りたい方に向いていますが、
まだ歴史が浅いことが不安点でもあります。
3.制震構造(工法)のメリットとデメリット
制震構造(工法)は、耐震と免震の良いとこ取りです。
<制震工法のメリット>
・建物の倒壊をほとんど防げる
・耐震工法よりも建物内部の損傷を小さくできる
・免震工法よりもコストが安く、工期が短い
・繰り返しの揺れに強い
・台風や強風の揺れにも強い
・地震後のメンテナンスがほとんど不要
<制震工法のデメリット>
・建物自体が地面に接しているため、
地盤が弱いと使えない
・制震装置の設置の関係上、狭小地には不向き
・耐震住宅よりはコストが高い
(数十?百万円程度)
・建物内部のダメージは、耐震構造より
小さいが免震構造より大きいため、
家具の固定などは必要
・建物内部にいた場合、地震の揺れは直接感じる
このように、制震工法は、地震の揺れを抑え、
建物内部のダメージを防ぎながらも、
免震工法よりもお手頃コストであるため、
耐震工法と免震工法のちょうど間をとった工法です。
また、地震のたびにメンテナンスや検査をする
必要がほとんどなく、定期的なメンテナンスも
簡易なもので済むので、耐震工法や免震工法
よりも手間がかかりません。
さらに、免震工法のように基礎部分に
大掛かりな工事をせずに済むため、
リフォーム工事での地震対策にもおすすめです。
ご予算や建てる土地・お家の状況、
そして何よりお客様のご要望を
加味しながら、しっかりと地震に備えたお
家づくりを行ってまいります。
上山市・山形市・南陽市で住宅をお考えの方
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